遺産を狙う娘夫婦と老人が抱える闇。そして……。資産家の苦悩(後編)

遺言書
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前回のつづき

資産家の老人の屋敷で調査を開始して1時間。
盗聴波を確認することはできませんでした。

老人に盗聴器を付けられている可能性がないことを伝えると、安心感からか私に色々なことを話してくれました。幼少期のことや老人のお父様のこと、娘さんが変わってしまうきっかけとなった奥様の死など……。

私たちは長い間、時間をともにしていました。
屋敷を出るころにはすっかり雨も止み、朝日が照らした屋敷の雰囲気は来た時とはまったく違う佇まいに見えました。

老人「また今度、話し相手になってもらえるかな?」

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その表情は少し悲しそうだったことを覚えています。
私は話した内容を思い浮かべながら帰路に就く車内、色々なことを考えました。

「お金がない不幸があれば、お金がある不幸というのもある」

お金

 

 

 

 

 


老人の言葉には妙に説得力がありました。


それから1年が過ぎた頃、千葉に行く機会ができたので挨拶をしに老人の屋敷へ行ってみました。相変わらず室内は照明も点けずに薄暗い様子が外からわかります。

老人が心配していた盗聴器もなかったことだし、きっと警戒心も解けたことだろうと思いインターホンを鳴らしてみました。しかし、何度鳴らしても反応はありませんでした。留守かもしれない。そう思って仕方なく車に戻ろうとしたとき、隣に住む人がインターホンの音に気が付いて話しかけてきました。

「おじいさん、亡くなりましたよ……」

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総合探偵社 ガルエージェンシー五反田(0120-274-200)

東京都大田区の支社。地の利と人脈、経験を活かした調査を得意とする。熱い信念と情熱を持って「お客様第一主義」を貫いている。士業関係者との連携も万全のため、アフターフォローにも定評あり。

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