「私はリプトンの創業者の娘です」~詐欺事件にあった探偵

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大塚家具のお家騒動が世間で話題になっている。ワイドショーで他人事のように見ていると、次のトピックスにかわった。また、他人事のように見ていると、舞台は京都のお家騒動である。渦中の人物が、独占インタビューに答え、涙ながらに、自分の生い立ちの不幸を訴える。婚外子であったその女性の実父が莫大な財産を残し他界。相続が発生するも、婚外子である彼女に相続できたのは、10万円にも満たない。そこで裁判となり、原告は無き父親の嫡出子 平成25年12月5日,民法の一部を改正する法律が成立し,嫡出でない子の相続分が嫡出子の相続分と同等になったが、この裁判の判決は…

一度は裁判所から3000万円の和解案が出されたが、双方折り合いがつかず、判決で彼女が受け取るべき遺残は約600万円と下された。しかし、これも不服とし、控訴。今も係争中である。

実はリプトン社長令嬢を弊社の依頼者であった、名乗る女の報道画面 涙ながらに語る詐欺師。弊社の相談員もこの涙に騙されたのだ。
このお家騒動、マスコミから取材を申し入れたのか、彼女自身マスコミを通して自分の思いを世間に知らしめようとしたのか…。いずれにせよ陳腐な話である。彼女の涙を見ていて、ちっとも同情しないのは私だけであろうか…。


実は、これには深い訳がある。
溯ること6年、一人の女性から調査依頼を受けた。しかし、私はケガのため入院中であり、相談を直ぐにお受けできない旨を伝えると、病院まで参ります。と切羽詰まったようすであった。また、その女性は好感の持てる非常に丁寧な言葉遣いであった。彼女の申入れを受け、病院の談話室で話を聞き、直ぐに調査をして欲しいとのことであったため、契約書を交わした。その時、「私はリプトンの創業者の娘なのです」という言葉が彼女の口から出たが、調査内容とは全く関係なかった。そう、彼女がこのお家騒動の渦中の女性である。ちなみに依頼内容はこの一連のお家騒動とも全く関係ないことを付け加えておく。

まもなく調査を開始するが調査期間が終了するも、彼女は調査の追加を度々依頼した。しかし調査料金の支払いがなされていなかったため、まずは、当初の調査費用をお支払いただきたいと伝えると、「リプトンの娘ですよ。直ぐに支払いますから、急ぎの調査をお願いします」と返ってきた。「お金はある」と言いたいのだなと思ったが、調査の意味、費用対効果も考え、調査日程をこちらお任せして欲しい旨を伝えるが、彼女はそれを受け入れることはなかった。この時点で、彼女のことを考えてのこちらの言葉は届いていないのだなと感じた。

調査は事実を摂らえるのが大前提である。残念だが、弊社の調査結果は彼女にとって不本意なものであった。しかし、彼女の意向を最大限に尊重した調査であった。彼女からも感謝の言葉が返ってきた。

 
さて、調査料金の支払い時である。彼女は請求書を受け取り、直ぐに振込むと告げた。しかし、1週間たっても支払いはなされず、もう一度請求書をもって赴くと、調査なんて依頼した覚えもない。依頼時に同席した母親からも同じ言葉が返ってきた。キツネにつままれたような…開いた口が塞がらない。お恥ずかしい話であるが、開業して間もない私は詐欺事件にあったのだ。もちろん、法的手段をとったのは言うまでもない。

涙ながらに、「お金じゃないんです」

どの口が言うのか…「お金払わなかったんです」じゃないのか…。


※ この物語は、実際にあった状況をもとに書き下ろしたフィクションです。

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総合探偵社 ガルエージェンシー京都中央(0120-783-799)

代表は元京都府警捜査官。30数年もの間、暴力団捜査・知能犯捜査の特捜最前線で数々の難事件を指揮、解決に導く。刑事事件や民事事件の証拠収集にも対応可能な支社で、顧問弁護士とのプロジェクトチームによる徹底したサポートも行っている。

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