山形大学生が救急車を呼んだのに来ず、その後死亡。その会話内容と裁判の結果は!?

大久保祐映さん
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119番に電話をかけ体調不良を訴えた山形大学2年の大久保祐映(おおくぼゆうは)さんの死を巡って争われた民事裁判で、正式に和解が成立した。

この裁判は2011年、体調不良を訴えた大久保祐映さんが救急車を要請したがオペレーターの判断でタクシーで病院に行くように指示され、その9日後に自宅で死亡しているのを発見。大久保祐映さんの死を巡り、山形市消防本部には救急車を出動させなかった過失があるとして、遺族が約1億円の損害賠償を求めていたものだ。

原告代理人
「まだ納得のいかない部分もあるのですが、争いごとが嫌いな祐映のこと……もういいよ!山形の皆さんが安全に暮らせる世の中になってくれれば」


裁判は当初、双方の主張が平行線を辿ったが、去年末の裁判所の勧告により和解協議へと移っていた。3月17日の基本合意を受けて行われた30日の協議では被告の山形市が「一連の経緯を総括し公表する」、「再発防止に取り組む」、
「解決金1500万円を支払う」という3つからなる和解内容を双方が確認し、正式に和解が成立した。

和解の成立で提訴から2年9カ月が経過した一連の裁判が終結。和解協議には市川市長も出席し、遺族に「冥福を心からお祈りします」との言葉をかけた。

原告代理人
「和解が終わりではなく、始まりだと思っています。山形の救急体制が計画案通りに改善されていくかを見つめ続けます」

山形市・市川市長
「我々の考え方・対応はつぶさに対応してきたつもり。双方が歩み寄った和解の考え方を理解して欲しい」

原告代理人
「積極的に改善をしていくということは今までの誤りを認めること、
市長自身が」


再発防止について、山形市は新年度から通信員の研修カリキュラムに今回の事例を取り入れると表明している。一方、和解成立によって「過失」について司法が判断する事は無くなった。和解条件の一つである山形市による一連の経緯の総括が表されたが、「謝罪」や「落ち度」といった過失を認める文言は一切盛り込まれなかった。(さくらんぼテレビ みんなのニュースより引用)

<当時の通話内容を見て事件を振り返ってみる>
音声記録の内容:2011年10月31日午前5時11分に自宅アパートから、山形市消防本部に119番通報が入る。

消防「119番、消防です。火事ですか?救急ですか?」
大久保さん「あーちょっと体調が悪くて……」

消防「救急車の要請ですか?」
大久保さん「はい」
消防「救急車の向かう住所教えてください」

(大久保さん 住所を教える)

消防「えーと、一般住宅ですかね?アパートですか?」
大久保さん「はい。そうです」
消防「アパートです?アパート」
大久保「はい」

消防「何号室ですか?」
大久保さん「えーと…○○(アパート名)です」
消防「○○?はい。これ、アパートになってるんですかね?」
大久保さん「はぁい」

消防「で、何階にあなたはお住まいですか?」
大久保さん「405です」
消防「405?2階なんですか?1階ですか?」
大久保さん「4階です」
消防「4階なの?これ、エレベーターありますか?」
大久保さん「ないです」
消防「エレベーターはないの?階段は屋外の階段ですかね?」
大久保さん「えー、上がったところです」

消防「鍵は開いてますか?」
大久保さん「あー、開けます」
消防「開けます?あなたお一人暮らし?」
大久保さん「はい」

消防「あなたが苦しいのね、何てところですか?あなたの名前は?お名前は?」
大久保さん「ユウチュウ…ユウチュウ」
消防「あなたの名前を教えてもらっていいですか?」
大久保さん「19です」
消防「19歳なのね?あなたのお名前は?」
大久保さん「大久保です」
消防「はい?」
大久保さん「オオクワです」
消防「オオクワ?」
大久保さん「クボです」

消防「大久保さんね、はい、分かりました。どうされたんですか?」
大久保さん「ずっと体調が悪くて…えっとー、ふぅ…」
消防「歩けるの?」
大久保さん「あ、動けると思います」
消防「自分で動けるの?」
大久保さん「はぁい…」

消防「あのー、救急車じゃなくて、タクシーとかで行きますか?」
大久保さん「あーはぁ…、えー、タクシーの番号が分かれば自分で行けると思います」
消防「104に聞いて…あの病院は、あのお教えするので。どんな具合悪いの?」

大久保さん「のどが渇いて…」
消防「のどが渇いて?」
大久保さん「さっき吐いちゃって」
消防「吐いて?うん。今までかかりつけの病院とかってあるんですか?」
大久保さん「1回病院行ったんですけど…」
消防「どこの病院に?」
大久保さん「えーと、○○○クリニックだったかな?」

消防「ん?」
大久保さん「はぁ…」

消防「何かかかっている病気とかって何かあるの?」
大久保さん「えーと、1回近くの病院行ったら風邪だって診断受けたんですけど、全然なおんなくて、ふぅ…そこからどんどん体調悪くなってきちゃって……」
消防「あー、それはいつごろ受診したの?」
大久保さん「1週間ぐらい前です」
消防「えーと、まぁ、そのー、熱っぽいとかそういうのがあるのかな?」
大久保さん「多分そうだと思います」

消防「うん、あの、内科の先生が今いらっしゃるのが、えーとね、えー、近くでいくと、○○病院か」
大久保さん「はぁい」
消防「○○病院ていうところに、内科の先生いらっしゃるんですよ」
大久保さん「はぁい」
消防「そのほかにも○○病院と○○病院ていうところにいるんですけれども、近くの方がよろしいでしょうから、一度電話をしてから、えー、タクシーを呼ぶなりして、えー、向うようにして下さい」
大久保さん「はぁい」

消防「よろしいですか?」
大久保さん「はぁい」
消防「番号、○○病院と○○病院の番号をお教えしますので、よろしいですか?メモの方、とれますか?」
大久保さん「あ、ふぅ…ふぅ…、(しばらく沈黙)すいませんちょっと待って下さい」
消防「はい」

(受話器置いて、メモの用意をしている様子)

大久保さん「あ、大丈夫です」
消防「大丈夫ですか?はい、○○病院の番号です」

(大久保さんに2件の病院の番号をメモさせる)

大久保さん「ふぅ…はぁ…ありがとうございます」
消防「はい。タクシーの番号はこちらではお教えすること出来ないので、104で聞いて下さいね」
大久保さん「あ、はぁい」
消防「はい、お大事に」
大久保さん「はぁい…」

通話はここで終わり。

 

山形市では119番通報があった場合、緊急度を判断するために、“意識はあるのか”“1人で歩けるか”“おう吐はあるか”といった6つの判定項目を設けている。
しかし、通報の中には大久保さんがおう吐したと伝えるやりとりが残っていたのだ。

本当に悔しい事件である。
「なぜ、救急車を出動させなかったのか」
私の経験だと、母が腹痛で苦しみながら歩いて病院に行ったら、「こんな状態で歩いてこないで救急車呼びなさい」と先生に怒られたと言っていた。病人は、自分ではどの程度動けるのか判断出来ない。救急車を呼ぶほど辛い状況の中、オペレーターから質問ばかりされ、挙句にタクシーで行きますか?と聞かれたら、自分の容態では救急車呼んではいけないからタクシーで頑張って行こうと大久保さんは思ったのかもしれない……。

近県の消防ではどのような状況でも電話だけで判断せずに救急車を出動させるという。都道府県によって、こんなにも違うものなのだろうか。山形県でこのような悲しいことが二度と起きないように消防本部体制を本当に見直ししてほしいものだ。

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総合探偵社 ガルエージェンシー山形(023-629-6171)

山形県・宮城県・福島県で活動する探偵。業界歴17年 2,000件超の調査実績があり、中でも素行・行動調査が得意分野。弁護士・司法書士などとタッグを組み、依頼者様の為に何が出来るのか?を常に考えた調査を提案する。ベテラン調査員数名を中心に調査技術力には定評がある。また、ガル北海道・東北ブロックの長として、他の支社からの信頼も厚い。

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コメント

  1. 匿名 より:

    逆に、かすり傷とか軽い風邪でしかないのに、友達に用を頼む感覚で救急車呼ぶ人が多い
    ってのがあるからなんだろうなぁ

    • 太りました より:

      ほんとこれ

      常識的に考えたら、救急車読んでるんだから住所とか確認したらすぐに手配する。誰だってそーする、俺もそーする。
      でもこれまであまりにもふざけた内容が多くて、本当に重篤な方への出動に支障をきたしたり緊急隊員が疲弊したしたりするので、このように出来るだけ自力で行ってもらおうという確認が偶然悲劇を招いたのだろう。

      さっさと救急車を有料化すれば良いだけの事なのに国は全く動かない。
      これは例えば医者の判断で「これは救急車で来た方が良かったね」の判断を下したら無償で、「こんなので救急車呼んだの?軽症だったけど脳は重症だなw」と判断したら一律の高額な料金を取れば良い。
      そうすれば馬鹿げた理由(タクシー代を浮かせる為・めんどくさいから・すぐに診て貰えるから、等)で呼ぶ奴は痛い目を見るか減るだろう。

  2. 医師の考える重病とオペレータさんの考える重病の差が激しいです。 より:

    高齢の両親の為に救急車を何度か呼びましたが、救急の人にこんな事で呼ばないでって対応をされた時は、医師から『なぜもっと早くこない』と怒られ、救急の人にすぐに呼べばよかったのにって対応をされた時は医師から『別に急がなくても』なんて事を言われる。

  3. 匿名 より:

    調子が悪く救急車呼ぶのが恥ずかしくてタクシーで時間外の病院へ行ったら散々待たされた。待合室で脂汗ダラダラ。結局尿路結石だったけど、自力で行くと意識不明か外傷でも無い限り待たされるという事を知りました。

    • 匿名 より:

      救急車でいくと、優先して診て貰えますよね…。。。なので祖父が海に落ちて大怪我したときは自力で帰ってきたけど救急車呼びましたよ…結局、ボルト3本入れて人工の骨入れることに…

  4. 私も最近知りました より:

    救急車でいくと、優先して診て貰えますよね…。。。なので祖父が海に落ちて大怪我したときは自力で帰ってきたけど救急車呼びましたよ…結局、ボルト3本入れて人工の骨入れることに…

  5. より:

    なんてことなの
    電話からして意識もうろうとしてるし、辛そうにしてるのに質問攻め、あげくのはてにタクシーってオペレーターやめちまえ!!!

    • 匿名 より:

      質問責め?
      見た限り必要な質問だとおもうけど

      • 匿名 より:

        君の頭だと405号室だと聞いて何階かと聞かなければならないの?
        階段が外についているか中についているかはそこまで率先してきかなせればならないことなの?
        タクシーはともかく、なんで病院に連絡してあげなくていいの?
        判断力の薄くなっているであろう人間にメモをとらせていいの?
        煽るような口調を公務員が雇い主たる国民に使っていいの?

  6. 匿名 より:

    確かに私も前自宅の車で行った救急では
    救急車で運ばれた 私より見る限り ピンピンとした人が優先で 散々待たされ
    座っていられないほどの腹痛で 主人が受付に文句を言うと 救急の方がたてこんでて と言われ 車で行くと救急では無いと判断されるのか
    主人は 怒って 違う病院に私を運び
    そこでは 病状話すと
    比較的早くみてもらえました

  7. 匿名 より:

    このオペレーター向いてないよ
    文字だけしかみてないけど
    感じ悪くて便りにならないと思った

    • 太りました より:

      >消防「405?2階なんですか?1階ですか?」
      瀕死の時にこれ聞いたら「あっもうだめかもわからん」と思うわ。
      どこの世界に1階や2階に405があんだよ…
      徹夜とかで作業してて判断力なくなってんのかな。

  8. 匿名 より:

    結果がこうなんだから改善の余地ありでしょうね。必要もないのに呼ぶ人が多いというけれど、必要かどうかの判断なんてできない人が大半でしょう。意図的に救急車をタクシー代わりにする人は常習性があるわけですから、把握することはそう難しくないと思います。ただ、それでも先入観から要請に応えず死なせたら、責任を負うべきは消防隊ということになるかもしれません。行政にとっていちばん大事な仕事は、再開発やハコモノ作りではなく、住民の生命・財産を守ることです。財政が厳しいからとそこで手を抜いたり、その言い訳として自己責任論なんかを持ち出して欲しくないなあと思いますね。

  9. 匿名 より:

    山形田舎で゜人も少ないけど救急車や隊員も足りてないからなのか

    都会だと電話して住所行った時点で救急車走らせてくれてすぐに到着するわけだが

  10. 匿名 より:

    関係は無いんだろうけど、、山形はネガティブなニュースばかりでイメージが悪いわ。

    マット県なんて悪い称号まで付いてるし。

  11. 匿名 より:

    救急車は5台あって1台も使われていなかった
    この大学生の自宅までは1kmの距離だった
    イタズラ電話で出払っていたとかそんなことは全く無い
    仕事を増やしたくなかったし断るのが仕事になってる

  12. 匿名 より:

    勇気を出して電話かけたら、想像以上に冷たい対応されて、「なんか・・もう、いいや・・・」ってなってしまう心理が分かりすぎる。
    これは教訓として、自分の権利を主張することを恥じないようにする。
    ありがとう、大久保さん。
    これと、似たような事件で、元早稲田大学生のJAXA社員の人が早稲田駅で自殺した事件も教訓にしてる。
    公務員に冷たくされたって、絶対に折れないぞ。
    こうやって、他の人が最悪のケースを教えてくれると、気の弱い人間としては励みになる。
    本当不謹慎かもしれないけど、無駄な死ではない。

  13. 匿名 より:

    苦しいなら下手に遠慮なんかしなきゃ良かったのに
    途中で救急車を出動させないような流れになってるのはわかるけど、そこで遠慮して死んでちゃ世話ないわ

  14. ななし より:

    一方、老人は救急車をタクシーとして利用した

  15. 匿名 より:

    アルコール中毒じゃないの?
    死因も確定してないし
    死んで時間もたったらアルコールも揮発してるだろうし
    本当にしんどかったら来て下さいでいいやんけ

  16. かおなし より:

    OPはマニュアルに従って対応しただけという「思考停止」人間が
    結構Netではびこってるのには驚きだ。
    ヤフー知恵袋でも消防関係と思われる人間がしたり顔で。。。
    声の様子とかやりとり状況で判断できるのに
    あえてイジワルしてるとしか思えないくだらない質問を
    「必要な質問」とか、笑える
    自分は手術後の癒着で悶絶してた時のOPの人は、一言もそんなこと聞かずにすぐ来てくれた。子供小さかったから救急隊の人が面倒見てくれて助かったことあるよ

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