狙撃手の悲劇

バスジャック 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

①元京都府警捜査官に聞く

番組クール切り替わり時期には、とかく警察密着実録番組、過去の凶悪犯罪の検証番組が増える。その一つに過去のシージャック事件に関しての放送があった。それは非常に衝撃的であった。当時の事件の映像があまりにも残酷なもので、にわかに実際の映像とは信じがたいものであった。

シージャック犯が船上の人質に銃を向け、陸の警官やマスコミに向かって叫んでいる時である。犯人はその場に倒れ込んだ。まさに警察の狙撃手によって、狙撃された瞬間であった。

ある青年はライフル銃を持ち、シージャックを犯した。陸との交信は、船に搭載された無線機器である。船内にはラジオもあった。青年は要求を、船長を介して陸に伝えた。客船であったから人質も数十名乗船しており、機転を利かせた船長は犯人に「このままでは、船の燃料が尽きてしまう。燃料補給と乗客を解放した後、君の要求通りの場所に行こう。」と伝えた。燃料が少ないというのは、乗客を無事に解放させるための嘘であった。青年は何とか船長の説得に応じ、人質解放と燃料補給を承諾した。

その頃、陸では給油を長引かせ、船員に扮した警官を乗船させることを企てていた。そして船は港へと入り、給油を始めた。この時、状況から結局警察はその計画を断念し、船は再び恐怖の航路へと出港した。航走中に船内のラジオから「警察は給油を長引かせ、その間に船員に扮した警官を船内潜入する作戦でしたが、失敗した模様です。」と流れた。ラジオは、犯人も時折聞いていたため、警察があらゆる手段で犯人逮捕を試みていることを知った。激昂した犯人は、陸の警察官に向けて発砲を繰り返した。

事件当時は、報道協定やプライバシー保護の確立の過渡期であった故の悲劇である。その後、冒頭に述べた通り青年は狙撃され、人質も無事保護された。この事件のコーナーは青年が病院に搬送される生々しい映像で終わった。

この事件はその後の警察のあり方にも大きな影響を及ぼした。狙撃した警官は、その後個人的に殺人の罪で裁判にかけられた。その裁判中に浅間山荘事件が起こり、警察は狙撃することもできず、現場で陣頭指揮の機動隊長他1名の警察官が殉職すると言う痛ましい結果となったが、警察は武器の使用をせずガス銃及び鉄球や放水で応戦し、人質を無事救出すると共に犯人全員を逮捕するに至った。

結局、裁判で無罪が確定したが、狙撃した警官に批判が集中した。しかし、批判の矛先が間違っていたと言わざるを得ない。

ハイジャック テロ

 

②官僚目線

浅間山荘事件以降、危険な現場においても、銃なしに応戦しなければならない現実に、現場捜査員達の不満がピークに達した。そこから徐々に、発砲は法規的措置として認められるようになった。しかし、次は威嚇射撃の行為等が頻繁に取られるようになり、大きな問題となりつつあった。と、佐々淳行がテレビで述べていた。彼は、浅間山荘事件や他の学生運動及び左翼事件を多く指揮してきた。

この文章を書いている本日は全国統一地方選挙である。官僚に動かされる政治家…ということが問題ならば、ここに書くべきではないのかもしれないが、佐々氏は日本警察を動かした官僚とも言える逸材である。まぁ、今のところ、しばらく政権は自民党であろうが、安倍総理の次に総理大臣となる人物が思い浮かばないのは私だけであろうか…。20年後の総理大臣に小泉進次郎氏の顔が思い浮かぶのは私だけであろうか…。

話が随分脱線してしまったが、今後の日本警察はどうなって行くのか。
公務員への締め付けがますます厳しくなり、事件解決への士気は下がらないのだろうか…。

日本人個々は平和が当然となり、危機感がない。事件に遭遇するなんて考えてもいないし、警察が助けてくれると信じている。現に私がそうだ。困りごとを何でも警察に相談する方達も少なくない。しかし警察は民事不介入である。

今回のテレビ番組を見ていて、1970年代の凶悪犯罪は衝撃的な映像のものばかりであった。現在では考え難いような事件に思われる。しかし現在はそれだけ凶悪犯罪が潜在化してきていると言えるのかもしれない。

日本赤軍 過激派

今はまだ認知度の高くない探偵業だが、将来第二の警察となる日が来るに違いない。

この記事が気に入ったら いいね!しよう

探偵Watchの最新記事をお届けします

総合探偵社 ガルエージェンシー京都中央(0120-783-799)

代表は元京都府警捜査官。30数年もの間、暴力団捜査・知能犯捜査の特捜最前線で数々の難事件を指揮、解決に導く。刑事事件や民事事件の証拠収集にも対応可能な支社で、顧問弁護士とのプロジェクトチームによる徹底したサポートも行っている。

関連記事

Message

メールアドレスが公開されることはありません。