4月21日に起きた湯河原放火殺人事件から1ヵ月以上が経過したが、未だ犯人逮捕には至っていない。事件に関する情報が報道されるたびに、犯人の残忍な犯行に恐怖した人も多いことだろう。
犯行現場となった被害者宅周辺は、前回取材時より接近できるようになっている。被害者宅前の道路も前回は規制されていたが、車輌が通行できるようになっており、パチンコ店裏側の駐車場も規制が解かれていた。規制解除は事件発生から1,2週間で行われたと被害者宅の近所に住む50歳代の女性は話す。
被害者宅は未だにブルーシートに覆われており、室内を見ることはできない。屋根は無くなり、黒く焦げた跡が見え、確かにここで事件が起きたのだと実感できる。警察の規制線は被害者宅だけでなく、被害者宅裏側の土手部分にも張られている。一部住民の話では、土手側から被害者宅に接近したのでは。と話す人もおり、土手部分にも何か手がかりがあるのかもしれない。
不審者が映っていた防犯カメラを所有するパチンコ店では、防犯カメラの増設が確認できた。「防犯カメラは自主的に増設しました。駐車場や道路の規制も解かれてお客様も普段くらいに戻りました。」と30歳代男性店員は話してくれた。
犯行現場から少し離れて、地元住民の方々に取材をしてみた。
先ほどとは別の近所に住む50歳代の女性
「事件については報道で知ることのほうが多い。つい先日も、テレビの報道番組から事件から1ヵ月ということで取材を受けたが、取材人や担当刑事が持ってくる報道されていない新情報で聞き込みされると、驚きと不安を覚える。特にお年寄りはその傾向が強い。」
湯河原駅付近にある干物店の60歳代女性店員
「被害者が社会的にも、身体的にも弱い人間であることを知っていて、通り魔的な犯行でないと報道されていることから、やはり地元の人間や被害者の関係者が犯人なのではと思う。犯人の犯行手段がとても残忍で、被害者はもちろんだけど、そういうことができる人間に育ってしまった犯人も可哀想。」
湯河原駅で客待ちをしていた60歳代男性タクシー運転手
「事件があった後、警察からの聞き込みが同業者全員に行われた。有力な情報が出たかどうかは分からないが捜査に協力できたと思う。観光客は事件の影響と言うよりも、大涌谷の関係で減っている印象がある。」
70歳代男性
「そっとしておいてあげればいい弱い人間をなぜ狙ったのか。被害者は大きな迷惑をかけているような人間ではなかった。悲しみと同時に怒りを覚える。」
一時期よりは取材人は減ったようではあるが、担当刑事が日々、聞き込みをしているようで、取材や聞き込みによって周辺住民の不安の色は全く薄まっていないように感じた。1ヵ月を経過して前回取材時との違いとしては、不安という感情以外にも犯人や被害者に対する感情を話す人が増えていた。
住民たちが聞いている情報も様々で、「平塚駅の防犯カメラに不審者が映っていた。」や、「不審者は上下黒のジャージのような服装をしていた。」など、犯人が逮捕されていないこともあるが、住民たちの関心は高く、様々な話や噂を聞くことができた。これらの情報が犯人逮捕に結びつくことを祈りつつ、今後も取材を継続する。
私見では流しだと思う。近所の襲われた人も最初は近所の高級マンションを
見張っていたのを見てしまい、襲われたのでは?