神戸連続児童殺傷事件の犯人、元少年Aの手記「絶歌」より(後編)

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前回のつづき。

Aが事件を起こす発端となったのは、彼の最愛の祖母の死。

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(最初のページはこの写真が掲載されている。)

祖母の遺影の前で、彼は祖母の遺品となった電気按摩器を使って精通を経験。これが「性」「死」「罪悪感」が結合した瞬間だったと記されている。

手記の第一部では祖母の死から始まり、猫を次々に殺し、それだけでは飽き足らず、人を殺して性的衝動に走る…自分の快楽に酔いしれる様が描かれている。

その描写には、手記を書いている最中でもいまだにエクスタシーを感じているのではないかと疑いの目を向けてしまう。

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(第一部 目次)

第二部では関東医療少年院から仮退院後の生活。彼はサポートしてくれる人たちの元、職を転々とする…。

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(第二部 目次)

その間に淳君や彩花さん、その後家族への謝罪を考えるが、「ひたすら謝罪を続けて行くことが本当に正しいのだろうか」とも。最後の「被害者のご家族の皆様へ」には明確にこう記されている。

それを書くことが、僕に残された唯一の自己救済

結局、この手記はAの自己陶酔目的としか感じられなかった。

太田出版には抗議が殺到しているようだ。出版自体もそうだが、一番問題なのはAのあとがきにもあったように、遺族に無断で出版した事だと思う。

私には「金儲けのためなら、遺族の事など眼中に無い」としか思えない。

 太田出版は
「世間に読んでもらうことに価値があると思った」
「批判が起こることは予想していた」
などとコメントしているようだ。この本の利益を遺族に渡すかはまだわからないという。

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(出版を決めた太田出版 岡聡社長)

どんな重罪を犯しても、刑期が終わればただの人。名前を隠し、社会に紛れ、新しい場所で生活をする。それは当然の事だが、再び遺族を苦しめるような行為には疑問を抱かざるを得ない。

この手記の印税は、全額Aに支払われるようだ。記事のためとはいえ、私もこの本を購入し、読んだ者であるからAに金を支払った一人である。そう考えると何とも言い難い気分になった。

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