反社会的勢力 総会屋に見る~恐喝を正当化する主張~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

総会屋に関わらず、反社会的勢力と言われる組織やその者の言い分は決まってこうである。

「おやっさん、無いところからお金取るのはあきまへんよ。そやけど、金持ちから多少お金を取ったって罰はあたらんでしょう。」

なんと恐ろしい考えであり、なんと自分に都合のいい理屈であろうか。これがヤクザの根本的な考えである。(だいたいお前のオヤジではないし、年齢も変わらない奴に「おやっさん」と呼ばれる筋合いはない。)

これも警察とヤクザの関係における古き悪しき慣習の産物である。私は、若い頃から警察とヤクザが癒着するという悪しき慣習の最たるものを打っ潰し、現場捜査に没頭してきた。

 

先日は株主総会開催の集中日であった。多くの企業は未だ総会屋を恐れ、他の企業と日を同じくして株主総会を開催する。確かに、総会屋や会社ゴロも、体は1つだから、当日は恐喝する企業をいくつかに絞らなければならない。同日に開催すれば、企業が総会屋の恐喝に合う確率が減るのは確かである。しかし、根本的な解決とはならない。また、複数の企業の純然たる株主からすれば、複数の株主総会に出席することができず迷惑な話である。

総会屋 会社ゴロ

総会屋にとって株主総会の会場はまるで劇場の舞台であり、彼らは舞台の主役となる。

「異議あり!!」の声に、株主総会という名の劇場は一気に緊迫する。そこから、彼らは、独自の空論を繰り広げる。企業の役員達からすれば想定内だか、やはり冷や汗である。やはり来たか‥。といった心境であろう。

 

彼らの常套手段は株主総会開催前に役員のスキャンダル等を盾にして、企業を恐喝し、金品を要求する。企業が彼らの要求をのめば、彼らは与党(企業側の援護に回る)総会屋となり、株主総会を妨害する野党総会屋から企業を守るという非常に屈折した相関図が完成する。

更に「異議あり!!」と息巻く声に、純然たる株主達は騒然となる。ここで、彼らがもっともらしい空論を投じると、なぜだか純然たる株主達の同調を得る。(おいおい、そいつは総会屋ですよ、皆様同調する場面でありません。)

総会屋は更に続ける。「皆さんも、そう思いませんか?」劇場全体が総会屋にのみ込まれはじめる‥

そして、企業は、総会屋の威力に屈した‥

 

と、これが総会屋のやり口である。

しかし、商法改正により、利益供与を受け取る側だけでなく、利益供与に関わった企業も厳しく処罰されるようになり、1990年代になると、総会屋の数は激減した。だが、残った総会屋グループ、会社ゴロも暴力団と同様に資金獲得活動は更に巧妙となっていった。

株主総会は、その企業に対する恐喝の場ではなく、ターゲットとする別の企業に対し脅威をアピールする恰好のパフォーマンスの場と化した。

こうなると、事件関係者の人数が膨れ上がり、警察の捜査も困難を極める。

 

さて、これまでに企業恐喝事案に関し弊社にご依頼いただいた内容に少し触れてみたい。前述したように、加害側(事件関係者)が複数の場合、実行犯のみが立件され、根本的解決にならないということが起こりうる。企業恐喝グループの上層部が恐喝の指南役であることの証明は非常に難しい。この裏付捜査を弊社で行う。上層部と実行犯との関係性、接触する頻度等、行動調査により証明する。民間人になった今だからこそできる捜査がある。弊社の報告書により捜査線上にのり、一斉摘発され解決に至った。

 

捜査力で、日本警察を唸らせるような探偵を目指し、警察に貢献できる組織となりたい。

一斉摘発 総会屋グループ

ただし、刑事時代に組織を解体した元組長に街角でバッタリ。「おやっさーん!!」これだけは、どうにもならない…

 

シャンシャン

この記事が気に入ったら いいね!しよう

探偵Watchの最新記事をお届けします

総合探偵社 ガルエージェンシー京都中央(0120-783-799)

代表は元京都府警捜査官。30数年もの間、暴力団捜査・知能犯捜査の特捜最前線で数々の難事件を指揮、解決に導く。刑事事件や民事事件の証拠収集にも対応可能な支社で、顧問弁護士とのプロジェクトチームによる徹底したサポートも行っている。

関連記事

Message

メールアドレスが公開されることはありません。