「厚木男児放置死」事件、残酷な父親・斎藤幸裕被告(37)に懲役19年の判決が出たが…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年(2014年)5月30日に発覚した悲惨な「厚木男児放置死」事件の裁判員裁判で、10月22日15時、横浜地裁の伊名波宏仁裁判長は、斎藤理玖(りく)君を放置死させたとして父親の斎藤幸裕被告(37)に懲役19年(求刑・同20年)を言い渡した。

さて、本件の裁判員裁判は、9月15日~10月7日迄、横浜地裁で合計10回におよぶ公判が開かれています。

公判の中で、被告は「私は殺していません」と殺意を否認、弁護側も「保護責任者遺棄致死罪」を主張しました。
厚木 斎藤被告

また、公判では、理玖(りく)君を置いて家出をし、一度もアパートに戻らなかった母親への証人尋問がなされ、
母親は18才で高校を中退し、両親の反対を押し切り被告の子供を産むが、被告との生活は苦しく、被告からの暴力にも耐えかねて、理玖君を置いて家を出た。その後、理玖君を引き取りたいと申し出たが被告に拒否されたと証言している様です。

また、事件当時(2005年)から、発覚した昨年まで、被告と一緒に暮らしていた女性への証人尋問では、
女性は、2005年春に被告と知り合い、程無く一緒に暮らすようになったが、被告が結婚している事や子供がいる事は事件が発覚するまで知らなかったと証言した様です。

さらに、公判の中で、被告の母親の上申書が明らかになり、
「被告は小学校6年生で精神疾患を発症し、現在も通院中であり、妻に逃げられ、子供と2人暮らしになったのに、実家に助けを求めなかったのは、私の体の調子が悪かったからだと思う」と母親が供述している様であります。
また、被告の父親の証人尋問では、
「働きながら子供を養育し、疲れ果てて育児放棄をしてしまったと考えている。息子はよくやっていたと思う」、「良識のある処罰を望むしかない」と証言した様です。

さて、このような公判を終えて、懲役19年の判決がなされたわけですが、本件は、反省の全く無い残忍な被告、身勝手で未熟な妻(理玖君の母親)、息子や孫に愛情の持てない被告の両親など、多くの問題を残しています。

また、本件は、裁判とは別に、行政の側にも多くの問題を提起しました。
神奈川県と厚木市、厚木児童相談所は、家庭訪問などの業務改善に着手し、虐待が疑われる児童本人や保護者と連絡が取れない場合、情報を把握してから2週間以内に必ず3回、家庭訪問する事とし、それでも所在が分からない場合、市の担当部署や県警など関係機関で構成する「要保護児童対策地域協議会(要対協)」に報告し、警察が動く仕組みを作りました。しかしながら、痛ましい事件が起こって初めて改善されるとは遅すぎて悲しい現実です。

 

裁判長は「異常な環境に放置され、極度の空腹による苦痛を感じて絶命していった。被告には長男にとって唯一の命綱であるという自覚が足りなかった。被告だけが頼りだった理玖君が、絶命する様子を想像すると、涙を禁じ得ない。救う機会はいくらでもあった」と・・・。
厚木 裁判長

父親として、理玖君の冥福を祈り供養のできる人間になれることを祈ってやみません。


ガルエージェンシー西神奈川

この記事が気に入ったら いいね!しよう

探偵Watchの最新記事をお届けします

総合探偵社 ガルエージェンシー西神奈川(0120-874-849)

前職はブライダル等のコンサルタント業。困難な状況下での情報収集に非凡な能力を発揮し、高品質の調査報告書は有効な裁判資料として弁護士からの信頼も厚い。日々ご依頼者様の心のケアに心血を注ぎ、良き相談相手でありたいと努めている。

関連記事

Message

メールアドレスが公開されることはありません。