「火の用心、マッチ一本 火事のもと」。年末になると多いのが、浮気と強盗と火事です。
12月13日、徳島県の山奥(徳島市内から車で1時間程)、那賀郡那賀町でアパートの火災がありました。
午前5時過ぎに通報を受けた消防が消火にあたりましたが、2時間半後に消し止められるまでに木造アパート「ミキハウス」が全焼。
また、住人の大土定さん(65)が亡くなりました。大土さんは1人暮らし。隣の女性の部屋が激しく燃えており、徳島県警が火元を調べています。
それだけではありません。アパートの1階に入居していたスナック「ラウンジ・夢子」も消失してしまいました。
幸いここでは死者は出ませんでしたが、那賀町のこの付近に2軒しかないスナックのうち、1軒が消失するという事態になってしまい、ご近所の方々の哀しみも深いようです。
火災現場の様子。激しく燃えた様子が分かる。「ミキハウス」と「ラウンジ・夢子」の看板だけが残っている
近隣住民の話によると、
「那賀町は高齢化率が極めて高いんです。住人の約半分は65歳以上です。1人暮らしの老人も多いので、火事が心配です」
「1人暮らしの高齢者が亡くなったということで残念です。『夢子』まで失ってしまい、残念でなりません」
「『夢子』にはうちの主人がよく通っていました。焼けてしまい、うちの主人が残念がるでしょうね」
徳島県吉野川市方面でも火事があり、焼け跡から1人の男性の焼死体が発見されました。焼死体はここに住む住人と思われ、身元の確認が急がされているところです。
空気が乾燥して火災が発生しやすい状況となっています。年末年始を穏やかに過ごすためにも、皆さん、火の元には十分注意してください。