(前回のつづき)
キャバ嬢からのストーカー調査を始めて3日間、怪しい人物を確認することができませんでした。
調査4日目、小雨の降り注ぐ中調査が始まりました。
この日もいつものように勤務後の帰宅経路を尾行するのですが一つだけイレギュラーが発生してしまいました。休みのはずだった男性従業員が出勤していたのです。男性従業員が休みの日を狙って調査をしていたので、店に男性従業員を残したまま調査が始まりました。
我々の狙いは男性従業員のストーカー行為だったので今回は何も起きないのかな?と思っていたのですが、電車を降車して自宅方向に歩く女性の後ろに一人の男性を発見しました。
一定の距離をおいて歩く男性、辺りを気にすることなくジッと女性を見つめています。
怪しい・・・・・・・・。
傘をさしているのもあって顔が確認できなかったので、先回りして顔の撮影に成功しました。その後女性は家に到着、男性は女性が家に入るのを確認して立ち去っていきました。
その後、男性の自宅を特定し報告書を女性に渡したのですが衝撃の事実が判明しました。
なんと、ストーカーと思われた男性は女性のお父さんだったのです。
後日、女性とお父さんとで話し合われたようでその結果を聞いたのですが、どうやら女性はお母さんには夜の仕事を始めると伝えていたそうで、仕事終わりにはお母さんにメールしていたようです。お父さんは娘が心配で、家に居る時はメールが入ったことを知るとすぐに駅まで行き、家までの帰宅道を見守っていたそうです。
なんともほっこりする話しなのですが、ここで被害者が一人いますよね?
男性従業員・・・・・。
何もしていないのに完全にストーカー容疑をかけられていたこの男性に、何も言わずにお酒を奢ったのが私を女性に紹介したバーのマスターだったらしいです。
ガルエージェンシー五反田
ストーカー被害!?キャバ嬢のちょっと●●な話(後編)
