フジテレビの浅田真央「転倒パネル」、「抗議したのは右翼」記事に異議あり

top
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

浅田真央氏の引退をめぐって、著名人たちの発言が相次いで注目された。特に話題になったのは、浅田氏の人気をナショナリズムとの関係で論じた人々だ。一例は、2017年4月28日に朝日新聞に掲載された、精神科医の香山リカ氏へのインタビュー記事だ。香山氏は、浅田氏を「承認欲求満たした清涼剤」と形容した。

「彼女が国際的に高く評価されると、自分にも良いところがあると言われた気になり、鼻が高かった人も多かったかも知れません。自分を褒めてほしい、大切に扱ってほしいと考える人が増えていると感じます。自己承認の欲求が強まり、自己愛が肥大しています」。その背景には、「自己責任を求められ、一度脱落したら復活しにくい環境」があるという。

さらに、「日本選手や日本チームを批判しにくい風潮を感じます」と述べた。浅田氏と金妍児氏の対決に「日韓関係を重ね、遊びやしゃれの要素が入れなくなっている」というのだ。「浅田さんを少しでも批判的に語ると、日本のファンは自分も批判されたと感じるのかも知れません。関心がないと語るのでさえ、非国民の扱いを受けることがあります」。

 

01

 

ニュースサイト編集者の中川淳一郎氏は、東京新聞での連載「週刊ネットで何が・・・」(2017年4月22日)にて、浅田氏の引退に関するネット上の動向を紹介した。浅田氏の引退をめぐる発言で炎上した芸能人の騒動や、引退についての報道にテレビ局が長時間を割いていることへの違和感が表明されたことなどに触れている。

 

02

 

中川氏も「日韓の代理戦争のヒロイン役」と浅田氏を形容した。浅田氏への応援の一方で、ネット上では「ヨナさんたたきも過熱する」。それに続いて、次のように記している。「フジテレビが、浅田さんが転倒したシーンをパネルにした番組を流したら、フジテレビを『われらが国士、浅田真央をおとしめる反日メディア』扱いし、非難する」。

「いつしか浅田さんに対して厳しい論調の記事を書くことは彼らからのクレームにつながるということをメディアは知るようになり、成績がふるわずとも『復調すればまだまだイケる!』といった記事も登場するように」と書いた。しかし、上に引用した中川氏の「分析」は、本当に正しいのだろうか。

 

03

 

04

 

05

 

浅田氏の「転倒パネル」問題は当初、フィギュアスケートのファンたちの間で物議を醸した。浅田氏を招いたスタジオに、そのようなパネルを展示することの非常識に対して、「陰湿ないじめではないか」と疑問の声が上がった。その後、この件が日韓問題とからめて話題になることは度々あったが、元々は必ずしもそのような文脈で論じられていたわけではなかった。

日頃は、ネット上での各種の炎上騒動に触れて、公平な視点やデマに流されないことの重要性を説いている中川氏にしては、あまりにも的外れな「分析」であり、軽率な発言ではないだろうか。マスコミの配信内容を「偏向報道」と非難する人々がいることに中川氏は度々言及しているが、今回の氏の記事は、「偏向報道」と言われても仕方がないだろう。

 

この記事が気に入ったら いいね!しよう

探偵Watchの最新記事をお届けします

ガルエージェンシー特捜班@ニュースウォッチ

得意ネタは炎上、流出、不正自慢発覚。

関連記事

Message

メールアドレスが公開されることはありません。