淘汰されゆく日本の伝統 ~しめ縄をつけている車はなぜ消えた?

しめ縄
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新年を迎えるにあたり、かつてはしめ縄を家の玄関と車に飾るようにしていた。私も昔は必ず12月31日の夕方に、車用のしめ縄を車のフロントグリルに取り付けていた。風で飛ばないようにビニール紐を使いながらしっかりと固定するなど工夫が必要だ。

しかし、最近ではしめ縄を付けている車を見かけないような気がする。

そもそも、しめ縄の意味・由来を知っていますか?

しめ縄とは、神様を祭るのにふさわしい神聖な場所であることを意味する。
しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目もある。

しめ縄をすることで自分の家や車が神様を迎える神聖な場所であることを示し、その内側が清らかな場所となり年神様が安心して降りてきてくださると言われている。

そこで、今年しめ縄を付け入る車の状況を調査してみた。

20150102125911(1)(事務所近くの八事交差点)

西から東へ向かう車が、13:00から14:00の間に250台。
その中で、しめ縄を付けていた車は0台だった。20年前はあたり前のように付けていたしめ縄が、今はつけている車の方が珍しくなってしまった。

しめ縄をしなくなった理由を考えてみた。

ひとつは、車の希少価値の低下が考えられる。
かつては「ありがたみ」を感じる対象に「しめ縄を付ける」というのが普通だった。そのため、車にもしめ縄を付けていた。しかし現代ではひとつの世帯で数台の車を所有することもあり、車が貴重な物でなくなりつつある。こうしたことから、次第に車にしめ縄を付ける習慣がなくなってきたと考えられる。

もうひとつは、車のデザインの変化が考えられる。
最近の車はフロントグリルにしめ飾りを付けるスペースがない。そしてかつてはフロントグリルに付けていたしめ縄を吸盤式のダッシュボード用に変えて飾るようになったが、その後、ダッシュボードにすら飾らなくなってしまった。

インターネット等で調べても、確固たる理由があるわけではなく、やはり時代の流れや風習の流行り廃りによるところが多いと感じられる。

そう考えると最近では、新たにハロウィンや恵方寿司などのローカルな風習が全国的に広まる一方で車のしめ縄のように消えていく風習がある。
しかし、誰もが本当は、なぜそれが流行ったり廃れたりするのか、はっきりとした理由を知らないのかもしれない。

 

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