精神科医、『ドラゴンボール』の悟空を「発達障害」と診断!その理由は

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精神科医の岩波明氏による「名作で読む発達障害」(東京新聞・夕刊)が、2018年6月30日の第63回をもって連載終了となった。岩波氏は、以前にも「主人公たちのカルテ」という連載を同紙で行っており、その続編に当たる。今回は、様々な作品のキャラクターの発言や行動を例に挙げて、発達障害について論じるという企画だった。

一例として、6月12日の第49回では、『ドラゴンボール』シリーズの孫悟空を扱った。岩波氏曰く、中国の『西遊記』の孫悟空はトリックスター(道化)の典型であり、注意欠如多動性障害(ADHD)的な特徴を持つという。そのような性質が、『ドラゴンボール』の悟空にも引き継がれていると指摘する。

 

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悟空は「人懐っこく開放的」だが、「思ったことをズバズバ言い過ぎて、思わぬ危機を招いてしまう」。アニメ『ドラゴンボール超』では、「全王様に対する悟空の発言が、全宇宙の消滅という危機を招いてしまった」。全ての宇宙の強者を集めた武道大会の開催を悟空は望んだが、「戦いに敗れた宇宙は消滅させられてしまう」というルールになった。

 

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界王神見習いのザマスとの対決にも、岩波氏は言及した。ただし、字数が限られているためか、ストーリーを必ずしも正確に記していないと思われる。また、悟空とザマスの関係について、「悟空の軽率な行動が宇宙の危機を招いている」と書いているが、悟空のどのような言動に岩波氏が注目したのか、当該箇所の記述では明示されていない。

最後に、岩波氏は次のように結論する。「悟空にはこのような向こう見ずで衝動的な行動に加えて過剰集中の傾向もあり、好きなバトルにはとことん熱中する点などは、ADHD的な特性のようである」。前半に『ドラゴンボール』や『西遊記』の作品解説に多くの字数を費やしたために、主題である悟空についての記述が手薄になっているのは残念だ。

 

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6月18日の第53回では、黒柳徹子氏の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』を扱っている。トットちゃんの落ち着きのない行動について、岩波氏はいくつかの例を挙げる。授業中に机の蓋を何度も開け閉めする、文房具を机の中にしまった後に一つ一つ取り出す、授業中に窓際に立って外を見ていると思ったら突然チンドン屋に向かって叫ぶ、などだ。

 

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こうした行動ゆえに「問題児」扱いされたトットちゃんは、「トモエ学園」に転校することになる。「発達障害を伴う子供は、学校の中で浮いてしまいやすく、しばしばいじめの対象となる。本人も疎外感を持ちやすい」と岩波氏は指摘。「そのような状況を避けるには、トモエ学園のように少人数クラスで個別対応することが何よりも重要である」という。

連載の最終回では、現代社会での発達障害の特徴について総括した。「現在発達障害の診断や治療を求めて受診する人の大部分は、知的レベルは平均以上で、高学歴の人も少なくない」と説明。発達障害は、「人間的な魅力となることもあれば、特性を活用することで社会的に成功している人もいる」という。

一方、「現在の管理的な社会は、定型的な枠組みにはまらない人を排除する傾向が強い。そのような中で発達障害の特性を持つ人は、不適応を起こしやすくなっている」と岩波氏は指摘した。この連載では、発達障害の特徴や、当事者を取り巻く状況を分かりやすく伝える方法として各作品に言及したのだろうが、作品のファンは岩波氏の「診断」をどのように受け止めるのだろうか。

 

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コメント

  1. 匿名 より:

    悟空が発達障害とか、まともとか言ってパワハラセクハラ不倫浮気してる人達よりかよほどまともに思えるけどな。

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