大学野球の応援団に「マナーが悪すぎでは?」と疑問の声、その実態を検証

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「東京六大学野球連盟」は、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、東京大学、立教大学から成る野球リーグだ。試合は明治神宮野球場(神宮球場)で行われる。今春は、明治大学が5季ぶり40回目の優勝を果たした。このたび、東京六大学野球の「応援団のマナーが悪すぎる」という情報が読者から寄せられた。

 

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問題視されたのは、法政大学の応援団だ。情報提供者曰く、「応援団は観戦や応援のマナーに関しても、全観客の模範となるべき存在ではないでしょうか」。それにもかかわらず、彼らがマナー違反と思われる行為に及んでいること、そして、そのような実態がこれまで放置されてきたことは、いかがなものかという。

YouTube等の動画サイトには、各大学の応援団を撮影した動画が多数存在する。応援団員がマナー違反行為に及ぶ様子が、偶然にもそれらの動画に映っているというのだ。当サイトが情報提供者の協力を得て調べたところ、現時点までに確認できた範囲に限っても、以下に記すような行為が過去10年近くにわたって繰り返されていたことが判明した。

情報提供者が問題点として指摘するのは、学ランを着た男性たちの行動だ。彼らは移動する時に通路を使わずに座席の上を土足で勢いよく歩き回る、座席をジャンプ台として使ってステージに飛び移る、座席の上に立って演舞するといった行為に及んでいる。これらの行為は「マナー違反です」と情報提供者は言う。また、座席からの転落の危険性等、安全面でも問題があるのではないかという。

 

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移動時に通路を使用せず、土足で座席の上を歩き回る応援団員。

 

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座席をジャンプ台として利用して、ステージに飛び移る応援団員。

 

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座席の上に立ち、背もたれに片足をかけて演舞する応援団員。

 

神宮球場の担当者曰く、球場内での迷惑行為や危険行為に及ぶ人物を発見した場合には、警備員がその場で対応しているという。一方、今回発覚した応援団の問題は、特定の人物による個別の案件というよりは応援マナー全般に関わる事柄であり、東京六大学野球連盟に連絡した方がよいのではないかとのことだった。

そこで、一般財団法人東京六大学野球連盟に話を聞いた。周囲への迷惑になる過度な応援や危険行為など、応援に関する各種の問題が発覚した際には、各大学の応援団から構成される東京六大学応援団連盟への注意喚起を行っているそうだ。本件の場合、応援団員が座席の上を土足で勢いよく歩き回る、座席をジャンプ台として利用するといった行為は、座席を壊してしまいかねないという点で問題であり、詳細を確認して応援団連盟へ伝えるという。

 

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東京六大学野球連盟の事務局が入る建物。

 

続いて、法政大学に連絡を取った。学生活動を管轄する部署の担当者によると、少なくとも自身は本件について初耳だったという。まずは当サイトからの情報を上司に報告して、学内で問題を把握しているか確認するとのことだ。あわせて、一連の動画を閲覧した上で、指摘のあった点について実態を調査し、必要な対応をとるという。

「座席の上に土足で乗ったとしても、後で汚れを拭き取ればよいのではないか」という意見もあるかもしれない。しかし、実際に汚れを拭き取っているかどうかはともかく、「不衛生」という論点は本件の核心ではないように思える。むしろ問題なのは、東京六大学野球連盟の担当者も指摘していた、一連の行為が座席を壊してしまう可能性があること、そして、そのような行動が「伝統」として長期間にわたって続いていることではないだろうか。

今回は、情報提供のあった法政大学の応援団に限定して検証を試みた。だが、「大学の応援団は野球以外のスポーツでも応援活動を行っています。また、他大学の応援団も同じようなことをやっている可能性があるかもしれません」と情報提供者は言う。本記事での問題提起が、現状の改善が図られる一つのきっかけになることを願う。

 

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ガルエージェンシー特捜班@ニュースウォッチ

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